店長長澤の日記

もう少しで春です

生物の種類を分けてゆく研究を最初におこなった人は、スウェーデンの名だかい学者カル・フォン・リンネで、まず植物を分類した著書を一七三五年に公刊し、その後動物の分類をもおこなったのでしたが、その際に人間を動物のなかの霊長類の一つの種類となし、高等な猿類と並べたのでした。それでこの事がすでにその頃の宗教家の非難の的となり、これは人間[#「人間」は底本では「人問」]が人間自身を侮辱し、かつ神の威光を汚すけしからぬことだとされました。
それでもリンネは生物を科学的に分類してゆけば、そうならなくてはならないとうように信じていたのでした。もっとも最初の頃には、生物の種類のたくさんに存在することに対しては、これらは神が創造したものであって、それがいつまでも不変に保たれていると考えたのでしたが、のちにはそれらの種類もだんだんに進化してゆくということを許すようになったとわれています。それにしてもまだこの頃には生物の進化に関する証拠が何もなかったのですから、これが科学的には本当の価値をもたなかったのでした。

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